2009年以降のハロプロ再考

2009年からのハロープロジェクトが本当に好きだった。
 
℃-ute会いたいロンリークリスマスで彼女達の美しさに気がつき、Kiss me 愛してる の時に私の中では℃-uteの黄金時代がきた。
振りを覚えてしまうほど何度もDance shot ver.を見た。今の℃-uteのダンス路線の始まりの一曲だと私は考える。音楽も振り付けもMVもインパクトがあった。
年下の萩原舞さんが他四人についていけていないのも、今となっては信じられない話だ。
Danceでバコーン、桃色スパークリング世界一HAPPYな女の子、私は彼女達に夢中になった。
 
ライバルサバイバルの横アリ公演はテレビの有料配信があった。公式チャンネルにアップされたオープニング映像には鳥肌が立った。これが彼女達の完成形。すごみを見せつけられた。
ライバルサバイバルというツアータイトルだけで胸が詰まった。彼女達のアメリカ公演やパリのJapan expo、ツアー映像が私がここまでハロプロに魅せられたきっかけだ。
 
ハロコンでの、全グループのメドレーは何度見たかわからない。
キュートさが売りのスマイレージ、唯一のソロの真野ちゃん、全力パフォーマンスの℃-ute、歌と個性は今と変わらず、学校のクラブのようなわちゃわちゃ感があるベリーズ工房、今よりお姉さんグループのモーニング娘。は圧巻だ。
 
Berryz工房のことも書こうと思ったけれど、彼女たちを思い出す時は感傷に浸ることがない。今日と同じ、底抜けに明るくて個性豊かで本当にあのまま。代わりのきかない存在。
 
スマイレージレコード大賞最優秀新人賞をもらったりして、ゆうかりんもいて、MVも全部かわいくて、スマイレージにはたくさんの新規ファンがいて、4人のミニスカートの少女たちはその無邪気さとアイドル性を活かしてさらに飛躍するように思われた。
 
本当にハロープロジェクト全体が良い時代だった。
 
しかし、世間ではそうではなかった。モーニング娘。はもうオワコンとして見なされ、今では後追いの再評価があるが、ファン以外の人が褒めているのを見たことがない。
横アリも満杯のお客さんだったが、どこにこんなにファンがいたんだろうと思った。
 
AKB48がアイドルとしての地位を確立しかけていた。
表参道駅に水着衣装のポニーテールとシュシュの巨大広告が張り出された時、AKB48はこれからテレビにもたくさん出てくることが予感され、まさにその通りになった。
 
そんな時に9期は入ってきた。ファンは皆モーニング娘。を選んでくれてありがとうと言った。
それは、AKBがいるのにわざわざモーニング娘。のオーディションを受けてくれてありがとう。と言っているようだった。
オーディションを受けてくれる子がいる事に感謝するひともいたような状況だった。
 
モーニング娘。のオーディションは8期以降もうないと思っていた人も少なくなく、本当に9期加入以降のモーニング娘。が想像できなかった。
 
しかし、9期のオーディションは本当に見ているファンが楽しめた。
当時のハロプロ番組、美女学を毎週ファンは楽しみにした。
五人の最終候補者の合格者予想をしてみたり、各々の情報が少なすぎるためにインスピレーションを働かせて性格を予想したり、生田のアメブロTwitterが発見されたりした。(笑)
 
私は、鞘師里保ちゃんの二秒くらいのダンスを見て、レベルの高さに興奮したり、えりぽんが本当に可愛いなと思ったり、鈴木香音ちゃんの「どうなんだろうね?」というつんくさんへのタメ口に笑ったり、茂木さんは劣等生枠で入るのかなーとか思った。
 
 
合格発表も満足でエッグの譜久村聖ちゃんが加入することを聞いた時は、すぐに画像検索や情報収集をした。
 
サイン作り(えりぽんのキレ気味の博多弁から実は怖いひとなんじゃないかと噂された)、初のレコーディング、ダンスレッスン、MV撮影、九期イベント、モーニング娘。のイベント、コンサート、なんでも密着取材があったため、初めてのアーティスト写真が公式サイトにアップされるだけで楽しかった。
 
コンサート密着のふくちゃんとえりぽんのツーショットを見てハロプロの未来が見えた。
その画像がこれ。

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今見るとそうでもない(失礼)が、垢抜けたあとを予感させる本当に美しい二人だと思った。今でもポンポンコンビは大好きだ。

 
ブログもやっていないし、ファンは各々のささいな言動から彼女達のパーソナリティを妄想し、楽しんだ。
 
鞘師さん、りほりほはすぐに人気が出た。加入後の北海道握手会でもりほりほ目当てのファンが多かったと聞く。
りほりほとふくちゃんの道重さんの寝起きドッキリは、本当に、本当に、ありがとうございました、、。
イヒヒって笑い方かわいすぎるよ。
 
ふくちゃんはしっかりもののお姉さんかと思いきや、ハワイツアーでの道重さんとの一件で変態キャラに昇格した。
 
えりぽんUstream番組のユーストリー娘。(毎週かなりおもしろかった)で、自分だけ褒めてくれない道重さんにイライラしたり、イベントで道重さんにイジられて泣いて逆に道重さんを落ち込ませたり、AKBの握手会に行ってたことがバレたり(笑)、かなりトラブルメーカーというイメージだった。
エッグ出身だからと少し距離があったふくちゃんにも呼び捨てで(ミズキー!)ガツガツ絡んで行って、既に頼もしかった。
新垣推しになってからしばらくはファンはかなり楽しませてもらった。新垣さんバスツアーに勝手に参加した時は、本当に楽しくってね、、。
 
 
鈴木香音ちゃんは、初心者ながらかなりの努力家で、何故かレインボーのアフロをかぶっていた。
MV撮影などでも未来の大器だと言われ、みんなをいつも驚かせた。
 
10期加入後は、9期10期の日々の成長や、日常を見るのがどんなに楽しかったことか。
 
多くの元モーニング娘。ファンが9期10期加入後に復帰した。
 
しかし、世間の目は変わらなかった。
 
テレビ番組を見る時にたまにTwitterで視聴者の反応を見たりする。
すると今よりずっと多くの悪口が書かれていた。
 
大きな転機となったのが「恋愛ハンター」と「中居正広のブラックバラエティ」だと思う。
 
恋愛ハンターは、音楽ファンの中でも密かに話題になり、踊った動画をアップする人たちも出てきた。それまで、モーニング娘。の踊ってみた動画は本当に少なく、ハロプロファンが個人でアップしているものがほとんどだった。
 
中居正広のブラックバラエティでは、新メンバーに焦点を当て、尚且つ2000年代前半のようなお茶の間のアイドルとしての姿がアピールできていた。
 
 
 
そして、次の曲のOne Two Threeからモーニング娘。の快進撃が始まる。
 
 
今では、ももちがバラエティで活躍し、Juice=Juiceという偏差値高めの新グループがデビューし、ハロプロ各グループが武道館公演を成し遂げ、CD売上枚数やライブ動員数を伸ばしている。
 
ハロープロジェクトが活躍してくれると本当に嬉しいし、応援したい。
でもたまに、あのころのことを思い出してしまう。
正当な実力や努力が結果に結びつかないことが多い世界と知ってはいても、あの頃の少女たちが残した作品が長く多くの人に愛されることを願う。
 
 
そして、過去に生きる暇もないほど、いつでも夢中にしてくれる今のハロー!プロジェクトに感謝を表して。