私がモーニング娘。ファンになるまで


モーニング娘。っていたんだ・・・」
そんな言葉を聞くと、ファンなら悲しい気持ちになると思います。
でもこの言葉は、わたしが2010年と2013年に二度心の中でつぶやいた言葉です。
今回はモーニング娘。と私のこれまでのことを書きます。


2010年、なんとなくテレビを見ていると、うたばんにモーニング娘。の姿が映りました。
そのとき私は思いました。「モーニング娘。ってまだいたんだ・・・」

知っているのは高橋愛ちゃんと新垣里沙ちゃんだけ。
他は全員知らない人でした。



私は小学生のころにいわゆる黄金期を体験していました。
小学生のころは皆モーニング娘。が好きでした。ませてる子も、スポーツが好きな子も、大人しい子もみんなみんなモーニング娘。が好きでした。
駄菓子屋さんが小学校区にあり、家からは遠いけど、そこでお小遣いでモーニング娘。のカードを買いました。(平成生まれですよっ!笑)
そして、仲がいい子もそこまで知らない子も家に集まってカードを交換したりして遊びました。それがきっかけで仲良くなった子さえいます。
人気があるのは加護ちゃん、ごっつぁん、辻ちゃん、なっちとか。
生写真といわれるカードがレアで、ごっつぁんの生写真が宝物でした。

持っているCDは『ベスト!モーニング娘。1』というダブルミリオンのアルバムのみ。
サンタさんのプレゼントで『モーニング娘。ライブ初の武道館~ダンシング ラブ サイト 2000 春~』のビデオもらったりとか。
あとはほとんどテレビの中の存在でした。うたばん、モー。大変でした、13人がかりのクリスマス、ハロモニ。とか覚えてる。

そして5期メンバーが入った時からなんだか興味が薄れていって、中学のころには、大切にしてたカードもまだ好きだった友達に全部あげました。
ここから数年モーニング娘。とは全く接点がない学生生活を送ります。



そんな風だったので、うたばんで久しぶりにモーニング娘。を見たときは浦島太郎状態でした。
5期はぎりぎり知ってるけど、他全員知らない・・・。
隣で見ていた妹は「道重知らないの?」と聞いてきました。
誰?聞けば、テレビで大ブレイクしているらしく、「知らないとかやば」と言ってきました。
というのも、わたしはこの時部活動でとても忙しく、当時一世風靡していたギャグなども全く知らない状態でした。「やっちまったなぁ~」?なにそれ?

さらには、ジュンジュンとリンリンが中居くんたちに失礼なことを言って(これはおもしろかった)、愛ちゃんガキさんが「すみませんすみません!!」とペコペコ謝っていて、「こんなの私が知ってるモーニング娘。じゃない!!」と思いました。


でも、そのなかで亀井絵里ちゃんという子に興味がわきました。
宮崎あおいちゃんみたい!かわいい!かわいすぎる!
なんでこの子、大ブレイクしてないの?
(・・・今、考えても不思議ですよね。えりりんが欲が薄い子だったとはいえ、やっぱりファンの「俺たちだけが良さに気づいてる」みたいな独占欲ってアイドルを殺すな・・・と。だからOne・Two・Threeからの「古参も新参も関係なく今のモーニング娘。の良さを広めよう!」という動きが本当に嬉しかったし、疎外感なく自分がファンだと思えた。)

また、歌収録もあり、「女が目立って なぜイケナイ」が流れました。
感想は「歌がなんかダサい」「間奏のアピールみたいなバレエちっくなダンスも変!」でした。
ダンスは私自身かなり本気でやっていたので、楽なダンスでいいなぁ~と思いました。(ごめんなさい。本当に大変なのは一曲だけの歌収録じゃなくて何十曲もやるライブですよね。)

だから、モーニング娘。との再会の印象は決していいものではありませんでした。

しかし、亀井絵里ちゃんはかわいいな♡と思って画像を探したりしてました。パソコンにも当時の画像がある…。はります。

 

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さすがにいつどの時代だれが見てもかわいいですね。


そして、同時に昔モーニング娘。が大好きだったことを思い出しました。
 
 
ああ、そうだ、私はモーニング娘。が大好きだったんだ。
そしてYouTubeモーニング娘。を検索。
するするとハマるか、、、と思いきや、こともあろうに私は黄金期の懐古厨になったのでした!!!

「昔のモーニング娘。はよかったな」「加護ちゃん可愛かったな」と昔のライブ映像を探したり、画像を見たり。
 
 

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当時はそんなに熱心にライブを見ていなかったのですが、観客の盛り上がりとメンバーのスター性、キャラクターに惹きつけられました。小さい女の子のファンとかもみんな笑顔で幸せそうで、そういうところもいいな、と。

そして通学中とかに昔のモーニング娘。の曲(ピースとか)を聞くようになりました。
友達に「最近モーニング娘。の昔の曲聴くと元気になれるんだよね」と言って「今更?」っていわれて笑ったりとかしてました。


でもYouTubeで昔のを見てるうちに、自然と今のモーニング娘。(当時プラチナ期)のライブ動画にもたどり着きました。
そして、ライブを見て、度肝を抜かれました。
フランスのJAPAN EXPOとかプラチナ期のライブ動画とか何度も何度も繰り返し見ました( これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか)
たぶん「ポニーテールとシュシュ」が世に出た頃。私自身もAKBのブリブリしてんの可愛いなとか遠目に思ってたから、なおさらギャップが効きました。

まず当然のように歌が上手い。愛ちゃん・れいな・ガキさんえりりん・リンリンは直球の素晴らしい歌声の持ち主だと思った。
あとSONGSのようにかっこいい作品を作り上げることもできて、なのに明るく可愛くちゃらける歌もお手の物・・・。

女のアイドルファンは自分がなりたいアイドルを好きになると聞いたことがあるけど、それも納得。
今のモーニング娘。(当時プラチナ期)こそまさに歌やダンスが好きな人が憧れるアイドルだと思いました。


そんな実力派なのにステージを降りるととても可愛く、アイドルアイドルしてるのも好きでした。エリザベスキャメイとかハロモニ@とかあいまいナ!は特に見てたかな。卒業前のミュージャックはかなり思い出深い。

いいじゃん今のモーニング娘。!!


と、まあYouTubeからどんどんはまっていきました。王道ですね。


でも私はネットで漁るので十分に楽しめていました。
だから、現場へ行こうとか考えたこともありませんでした。

わたしがめんどくさがりな性格だったこととか、当時のモーニング娘。が閉鎖的で敷居が高く感じていたこととか、いろいろ理由は考えつきます。
そもそもアイドルのコンサートなんてお母さんが連れて行ってくれたSPEEDしか行ったことなく、アイドルが定期的にCDをリリースしてその度に販促イベをやったり、全国ツアーをしていたことも知りませんでした。カラーTシャツがあることはおろか、掛け声やサイリウムの存在すら知らないアイドル文化への造詣のなさ。
だからアイドルを「さゆ」とか「えり」とか呼び捨てにするのも最初はなじめませんでした。
とにかくYouTubeの動画だけで満足していてたので、ライブに行ったことはありませんでした。

だからライバルサバイバルの時も横浜アリーナ卒業コンサートやるんだぁ、行こうかなぁとふわふわ考えて、後にニュースやライブ動画を見て一人号泣しました。そこで何かが変わったのかもしれません。


そんなときモーニング娘。9期オーディションが始まりました。
 

 

 

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モーニング娘。への熱が高まっているところに開催されたのがモーニング娘。第9期オーディションでした。
当時のテレ東ハロプロ枠の番組『美女学』で数カ月にわたってオンエアされたオーディション、加入、初ツアーまでの様子を見ることで、モーニング娘。のしくみを理解していきました。
 
 
 

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そしてそのころから事務所もネット戦略を意識しだし、YouTubeUstreamを頻繁に使うようになっていきました。

曲も好きだからCDも買うようになりました。初めて買ったのはアルバムの「12,スマート」です。
CDを買った時初めてモーニング娘。のファンだと名乗っていいような気がしました。


9・10期が加入してからは愛ちゃん・ガキさん・みっつぃーの卒業がありました。卒業公演・・・・行きたかったんです、武道館。でも、チケットとれませんでした。

行っておかずになんですけど、一番感動したのが5期4人での「好きな先輩」でした。
私にとって、入ってきたときの5期はスターではありませんでした。でも、私が見ていない間もモーニング娘。を守って繋げてきてくれたんだ、そして今や中心メンバーになった愛ちゃんやガキさんは十年間どれだけ努力してきたのだろう。それを思うと涙が止まりませんでした。


そして、時代は道重リーダー期へと入っていきます。

この時期から現在までのモーニング娘。のすごいところは、まだ正確には理解していないけど、多くの人が面白いように夢中になっていった。やっぱり応援してて圧倒的に楽しかった。

一発目の「One・Two・Three」の勢いと言ったら。
それまではなかった大型看板が張り出されたときは驚いた。
 

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あと、道重モーニングの個人的にすごいと思ったのは、既存・新規問わずモーニング娘。ファンだとカミングアウトせざるを得なくした、周囲を巻き込むパワーだと思います。ユースケ・サンタマリアさんはOne・Two・Threeでハマりすぐにテレビで公表、ずっと前からファンだった菊池亜希子さんやマツコ・デラックスさんにまでモーニング娘。ファンだと言わせてしまうパワーって何だったんですかね。松岡茉優さんとかも熱いし。

私も、そのパワーのせいか分かりませんが、One・Two・Three以降全てのシングルのCD買ってます。(ワクテカだけiTunesです)CD複数買いが性に合わないので、カップリング違いで買うことはあっても、ほぼ一枚ずつ、握手会に行くわけでもなし、コツコツ発売週に買っています。



そして2013年4月25日。私は初めて生でモーニング娘。を目にするのです。
渋谷駅の東急東横線跡地・期間限定イベントスペースでの「ブレインストーミング君さえ居れば何も要らない」発売記念イベントです!

朝、渋谷のタワレコでCDを買ってイベント参加券をもらうときは恐怖しかありませんでした。
夕方、学校帰りに渋谷駅へ走っていくと、モーニング娘。の曲が駅中に響いていて、帰路の学生や会社員、通りすがりの人やらみんな無料スペースのところに群がっていて、大スターでも来たんじゃないかと言うほどすごい混雑でした。

ギリギリ遅れていったので後ろの方であまり見えなかったけど、廃墟×駅×アイドルというのが最強でした。二次元ですか。

後方だったのでサイリウムとか振っている人もいなかったけど広い会場の後ろのほうまで満杯でした。取材カメラもたくさん入っていて。

ライブは、重低音がズンズン響いてきてすっごい気持ちよかった。
さゆが、ピースのりかちゃんパート言ったの今でも覚えています。アップデートでは、本当に受け継いだね。

 

イベント終了後に握手会があるのをその場で初めて知り、心構えも何もないまま観客の渦の中に飲まれていきました。

入場券を複数枚持っている人が一度も握手してない人の前に自然に入ったりしていて、イベントスタッフの人の段取りが悪く、かなりの時間待ちました。

少しずつメンバーの顔が見えてきてドキドキして、手に何もつけてはいけないということで指輪をはずしました。

 

帰りの握手会では「あ、これは人生狂うわ、、、」って思いました。
破産という文字が頭をよぎりました。
画面通してしか見たことなかったからアニメのキャラクターと会ったような感覚でした。その時「モーニング娘。って本当にいたんだ!!!」って感動しました。
これが二回目の『モーニング娘。っていたんだ』です。
 
以前ネットパトロールしていたときに、ファンの方が初めていく人に「初めて来たって言ってあげると嬉しいと思うよ」とアドバイスしていたのを見たので、それに倣って「初めてきました!」って言いました。
列の最初は小田さくらちゃんで、「えっ?」と聞き返されました。
次は道重さゆみさんでした。「はじめてきました!」驚いたような顔をすると、笑顔に変わって「ありがとぉ~」と言われました。
道重さゆみちゃんは神様なんじゃないかと思いました。そして意識が飛びました。
みんな可愛かったけど意識飛んだんで良くわかりません。そこからはたぶん「おめでとう」とか言ったと思います、たぶん。
 

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神様ちゃゆ

 


列の最後は田中れいなちゃんでした。クールな印象があったけど、じぃっと大きな瞳で見つめてきて、満面の笑みでうなずいて「ありがとぉ~、ばいばぁ~い」って笑顔で手を振ってくれました。スターなのに!!
アイドルって・・・アイドルって・・・すごい。

それからふわふわしながら電車に揺られて帰りました。

でも生きる上で必要のない暗いところに足を突っ込んだような感覚がありました。
オタクってことです。


人がファンになる過程を読むのが好きだから、自分でも書いてみました。奇特であればあるほど面白いですよね。


ここから初ライブ参戦へと続き、’14へ、さゆの卒業、今へとつながります。

実は、ワンフォーになった時こういう年号が付いていないときのモーニング娘。の思い出が無に帰る感覚になって、2回ほど泣きました。(笑)